建設業界では設計事務所から施工会社、管理会社など複数企業が協力して事業を進めるケースが多く、やりとりされる文書も大量です。そのような業界でPDFを導入するとどのような効果があるのか事例をご紹介します。
設立から60年の歴史を誇るGroupe Dallaire社は建築業界(2022年4月時点)。これまで数々の功績を残してきましたが、CADや契約書、デザインスキームなど、部署ごとに複数ある書類の取扱いが標準化できていないことを課題としていました。
また部署によってライセンスニーズが異なるため、ソフトの一括導入も困難なことが標準化を遅らせるボトルネックに。そこで、品質を損ねることなく様々な形式のファイルを取り扱うことができるPDFソリューション導入に至りました。
PDFソフトの変換、作成機能を利用することで書類形式の標準化ができるほか、編集や注釈機能を使うことで協同作業の効率アップが見込めると判断。また部署ごとにライセンシングモードをカスタマイズすることもできました。
その結果、各書類の形式が統一化され、情報伝達もスムーズになりました。また社内だけでなくクライアントからも、システムの機密性と正確性への評価が高く、簡単に文書のアップロード・ダウンロードできる点でもメリットを感じています。
建築設計業のため、社外とのやりとりなどでPDFは活用していたものの、一般的なビジネス文書はMSオフィス、図面作成はCADシステム、その他画像処理ソフトでプレゼンテーション資料を作成するなど、複数のファイル形式を利用していました。
導入ソフトもバージョンがバラバラのため、こうした非効率な業務フローを解消したいというニーズが高まりました。その中で、文書の共有フォーマットとして“PDF”がクローズアップされ、全文検索にも対応するPDFソリューションを導入するに至りました。
すでに活用している現場からの声や使い方ノウハウの蓄積もあり、全社でAdobe Acrobatを導入。作成されるPDFの質が高く、高精度の文字認識機能があるため、全文検索システム構築がしやすいというメリットもあります。
導入した成果として挙げられていることは、PDFの直接編集の効率化、注釈機能による作業のスピードがアップ、労力削減による時間確保などを実現。顧客サービスの向上にもつながりました。
ここではペーパーレス化を目指す企業・自治体に向けて、有料版PDFソフトを調査。
PDFの作成・編集/加工・セキュリティといった基本的機能に加えて、安心・安全にビジネスで使っていける機能(※)を持つ“高機能”な製品の中から、企業ニーズに合わせたオススメの3製品を紹介しています。
※タイムスタンプ、電子印鑑/電子サイン機能の搭載&PDF/A、PDF2.0(ISO-32000-2)への対応
今回調査した20製品の内、ペーパーレス化に必要な機能(※1)を持つ製品の中で、最も導入コストの安いSkyPDF Professional 7。そういった機能性やセキュリティ機能、コストパフォーマンスの高さが評価され、様々な企業・官公庁への導入実績を誇ります。
Officeソフト「JUST Office」やワープロソフト「一太郎」と同じメーカーによって開発されたPDFソフト。
そういった連携ソフトから直接PDFを作成・編集できるなど、日常的に同ソフトを使用している企業にとっては、高い業務効率化が図れます。
業界内で圧倒的な知名度・実績を誇るAcrobatシリーズ。中でも同ソフトは、Photoshop、illustratorといったソフトを使用する制作現場のペーパーレス化にオススメ。ソフトの開発元企業だからこそできる、スムーズなPDF変換が期待できます。