PDFを作成したり編集するには完成されたパッケージ版ソフトを使用する以外にも方法があります。ここではPDFの機能を自社向けにカスタマイズできる開発版のPDFソリューションの優れた点や仕組みについて解説します。
パッケージシステムとは、いわゆる既製品のことです。PDFソフトとして完成されているため、導入がしやすくコストも安くて済むのが特徴。ソフトやシステムが動く環境さえ整っていれば、すぐに利用できるのがメリットです。
一方でデメリットは、自由度がないことがあげられます。メーカーや開発会社が提供する機能の範囲内で、利用することが前提となります。そのため、利用者側で独自性の高い使い方をしたくても、実現は難しいことがほとんど。
またPDFソフトとして各自のパソコンで動作する製品の場合は、それぞれインストールが必要になり作成したPDFはシステム上で共有できません。パッケージ版は手軽に導入できる反面、使用する際にはさまざまな制限があります。
自社の業務に合わせて0からシステム開発すれば、システムの仕様や搭載する機能も自由に決められるので制限はなくなります。しかしPDF作成や編集のためだけにシステムを構築するのはコスト高で割に合いません。
また設計から開発、テスト、完成まで相当な時間を要します。システム開発を自社で行えるならよいですが、外部に依頼して作り上げるためには技術的な知識も必要で、仕様変更する度に手間も費用も発生してしまいます。
パッケージ版とシステム開発の中間に位置するのが、WebAPIを使った開発型のPDFソリューションです。APIとはプログラムの機能の一部を別のシステム上で共有する仕組みで、それをWeb技術を用いて実現するのがWebAPIです。
Webサーバー上に機能別の部品が用意されているとイメージするとわかりやすいでしょう。PDFソリューションはWebAPIを利用して自社システムにPDFの編集機能や変換機能を組み込むという考え方です。
0からシステムを構築するより開発コストは抑えられますし、導入までの期間も短縮できます。これからPDFソフトの導入を予定している場合は、パッケージ版以外の選択肢として開発版のPDFソリューションも検討してみてはいかがでしょうか。
ここではペーパーレス化を目指す企業・自治体に向けて、有料版PDFソフトを調査。
PDFの作成・編集/加工・セキュリティといった基本的機能に加えて、安心・安全にビジネスで使っていける機能(※)を持つ“高機能”な製品の中から、企業ニーズに合わせたオススメの3製品を紹介しています。
※タイムスタンプ、電子印鑑/電子サイン機能の搭載&PDF/A、PDF2.0(ISO-32000-2)への対応
今回調査した20製品の内、ペーパーレス化に必要な機能(※1)を持つ製品の中で、最も導入コストの安いSkyPDF Professional 7。そういった機能性やセキュリティ機能、コストパフォーマンスの高さが評価され、様々な企業・官公庁への導入実績を誇ります。
Officeソフト「JUST Office」やワープロソフト「一太郎」と同じメーカーによって開発されたPDFソフト。
そういった連携ソフトから直接PDFを作成・編集できるなど、日常的に同ソフトを使用している企業にとっては、高い業務効率化が図れます。
業界内で圧倒的な知名度・実績を誇るAcrobatシリーズ。中でも同ソフトは、Photoshop、illustratorといったソフトを使用する制作現場のペーパーレス化にオススメ。ソフトの開発元企業だからこそできる、スムーズなPDF変換が期待できます。