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PDF/E

ISO24517で規定されたPDF/Eについて紹介します。このページでは、PDF/Eについて、準拠レベルや注意点などを詳しくまとめました。PDFソフトの導入や入れ替えの参考にしてください。

PDF/Eとは

PDF/Eは、技術文書の交換に適した規格です。PDF 1.6をベースに、2008年に制定。ISO 24517-1にて規定されています。複雑な3次元データの組み込みを目的としており、CADデータなどの取り込みに使用されます。ドキュメントの作成や交換、レビューのために使用することも多い種類です。技術文書の交換に適していることもあり、知的権利の安全な配布のためにも使用されます。

PDF/Eの目的は、ドキュメントの確実な作成やレビューを可能にすることです。複数の人で編集を行う場合など、表示・印刷されるドキュメントが環境によって異なるようでは、ワークフローが円滑にいきません。そこで、ドキュメントが異なる環境でも同一の表示がされるよう、PDF/Eではフォントの埋め込みやカラースペースの制限が設けられています。3D注釈やデジタル署名などの機能についても使用可能です。

エンジニアのワークフローにおけるドキュメントの作成などを目的に開発されているだけあって、費用対効果の高い正確な処理ができるでしょう。これらは無料で利用できるAdobe Readerソフトウェアを利用して表示ができます。

準拠レベル

PDF/E-1

PDF/E-1はPDF1.6をベースにした企画になっています。PDF/E-1では、カラースペースの制限などが規定されています。注釈の仕様は許可されていますが、ディスプレイ上での注釈の表示・非表示を選択する機能は使用できません。

PDF/Eのメリット

PDF/Eのメリットは、高価な専用ソフトウェアの要件を軽減できる点です。複数のアプリケーションとプラットフォームの間で、信頼できるドキュメントの交換ができます。作業は正確で費用対効果が高く、エンジニアのワークフローの向上を目指すことができます。